調剤薬局事務はライフスタイルに合わせて働ける、子育て世代にはおすすめの仕事だって知っていましたか?
近年では調剤薬局の数はコンビニよりも多いとされていて、調剤事務のニーズは高まっています。
実際に、調剤薬局事務として8年間務めた私が実体験をもとに赤裸々にお答えします!
また、働き方の自由さから主婦のパート先としても人気の職業となっていますので気になる方は是非ご覧くださいね♪
調剤薬局事務は資格が必要?
実は、調剤薬局事務には国家資格はありません。
通信講座などで取得できる資格は教育機関や業界団体で独自の検定試験が実施されている「民間資格」です。
そのため、すぐに取得できるものから難易度の高いものまで数えきれないほどの資格があります。
つまり採用する側も応募者の所持している資格がどのような資格なのかがわかっていないことも多いです・・・。
したがって必ずしも調剤事務に資格が必要か、と言われればそうではありません♪
調剤事務の採用で有利な人の特徴
では、実際にどのような人が採用されるのでしょうか。
私が勤めていた会社は100店舗以上を構えるチェーン店で、人事異動も多かったため、たくさんの調剤事務員の採用現場を見てきました。
その人の人柄や清潔感はもちろんですが、より具体的に採用されやすい人の特徴を3点お伝えします。
先ほど資格はなくてもできるとお伝えしましたが、実は、資格自体はあったほうがその業界へのやる気がみなされて有利になります。
また、調剤薬局は小さな店舗が多いので薬剤師や事務員の人数が少ないところが多いです。
人員不足により教えてあげられる余裕や時間がないので、即戦力を求めています。
さらに、調剤事務としての経験がある人は、全く経験がない人よりも採用可能性は高まります。
経験がなくても体力があり、吸収力の高い若い人は採用されやすい傾向にあります。
資格がないよりはある方がやる気がみられて好印象ということには変わりないね!
ただ、資格があってもなくても採用されることはあるんだ!
私は経験も資格もないけど求人にチャレンジしてみる価値はありそう!
調剤薬局事務の仕事内容
調剤薬局の事務って実際にどのような仕事をしているのでしょうか。
・受付や電話応対は、薬局の印象を左右する重要な業務です。一番最初に患者に接するので、髪形や服装の清潔感や明るい対応が望ましいですね!
・調剤報酬の請求業務とは、患者が保険証が使用した際に、自己負担分以外の費用を負担する健康保険組合や市区町村へ請求する業務です。その調剤報酬を請求するために、レセプト(調剤報酬明細書)の作成を行います。
・レセコンへの入力とはレセプトを作成するためのレセプトコンピューターに処方箋の内容(患者情報や薬の内容)を入力することです。
・会計や薬剤師のサポートも調剤事務の大切な仕事です。薬剤師の指導のもと調剤の手伝いをすることもあります。また、老人ホームなどの介護施設や個人のお宅にお薬を直接お届けする薬局もあるので、その際は運転免許があるとよりスムーズですね!
・医薬品の発注・入庫作業も毎日のように行われます。消耗した薬を発注したり、薬の卸業者から届いた医薬品が注文した内容と同じかどうかを点検し、薬品庫へ入庫します。(薬局によっては薬剤師が行うところもあります。)
調剤薬局事務にはどうやってなるの?
調剤薬局の事務として働くための、主な応募方法についてお教えします♪
調剤薬局事務になるための応募方法
基本的に求人サイトで応募する方が多いですが、直接薬局にて事務員募集のチラシが貼ってあるところもあります。
大体は普通のアルバイトなどと同じく、面接を1回して採用、不採用が決まります。
ほとんどの求人がパートかアルバイトでの募集ですが、筆者の元勤務先を含め、パートから正社員雇用制度がある会社もあります。
子供がまだ小さい方などはパートとしてライフスタイルに合わせた働き方ができるのも魅力ですよ。
調剤薬局事務8年目の年収
現在は退職してしまいましたが、残念ながら決して高くはなかったですね…。
実際に大手調剤薬局で8年正社員として勤めた私ですが、年2回ボーナス込みで年収300万くらいでした。(初任給も手取り15万くらいだったでしょうか・・・。)
う…。低い・・・。一人暮らしだとちょっときついかな?
パートさんなら都道府県別の最低賃金+100円前後なので普通か、いい方だと思います!
そもそも業界的に正社員雇用をしている会社は少ないので、もしゆくゆくは正社員を目指したいのであれば採用前に確認してみましょう!
私の場合、正社員雇用があると求人に書いてありましたが、最初はパートとして半年間勤務。
その後面接や筆記試験などを経て正社員になりました。
正社員雇用制度あり!と書いてあっても、なかなか正社員になれない会社もあるから、どれくらいの割合でなれるのかなどは初めに確認した方がいいかな。
調剤薬局事務に向いている人・向いていない人
調剤薬局事務は実際に自分に向いているか、向いていないかをチェックしてみましょう♪
調剤薬局事務に向いている人
- ライフスタイルに合わせた働き方がしたい人
- パソコンの簡単な入力ができる人
- 患者の気持ちに寄り添える優しい人
- 接客が好きな人
- 薬剤師のサポートを意欲的にできる人
特に患者の気持ちに寄り添う、というのは薬局で働く以上大切です。
薬局に来る人は、具合が悪かったり、不安があったりする方が多いです。
薬局の顔である受付がきつい対応をしてしまってはいけませんよね。
柔らかい対応を心がけましょう♪
調剤薬局事務に向いていない人
- バリバリ稼ぎたい人
- 患者の気持ちに寄り添えない人
- パソコンに触りたくない人
- サポートが苦手な人
難しいパソコンスキルは全く必要ありませんが、ある程度文字の入力ができるくらいには練習しておくことをお勧めします。
また、薬剤師の補助をしますので、薬剤師の仕事がスムーズになるよう気を利かせることが大切となります。(なかなか最初は難しいですが、次第に慣れてきますよ!気持ちが大事♪)
調剤薬局事務で辛かったこと・嬉しかったこと
調剤薬局事務の辛さ
私が一番大変だったのは処方箋の内容を正確にレセコンに入力することでした。
薬の名前や用量用法を間違えたら患者様の命にかかわる大切な作業です。
もちろん、必ず薬剤師の確認が入りますが、それでもミスは許されません。
似たような名前のお薬が何千とありますので、確実に入力しつつ、さらに患者を待たせているためスピード感も必要となります・・・。
最初のころはミスしてよく注意されてたな💦今となってはあの時厳しくしてくれた理由が痛いほどわかる・・・。
しかし最近では、処方箋に記載されているバーコードを読み込めば自動でレセコンに入力されるものもあるのでだいぶ楽になっていると思います♪(私の薬局では導入していませんでした・・・・(´;ω;`))
調剤薬局事務のやりがい
調剤薬局事務は大変なことばかりではなく、それ以上にやりがいを感じられる仕事だと思っています。
患者さんとは顔なじみになることも多く、名前を覚えてもらったり、帰り際に「いつもありがとうね」と言われるととても嬉しい気持ちになります。
また仕事でうまく薬剤師のサポートができた日は、縁の下の力持ちになった気分で達成感がありました。
調剤薬局事務のまとめ
調剤事務は資格がなくても問題なく働くことができます。
ですが、資格があると採用でプラスになることは間違いないです。
もし面接で、一人は無資格、一人は有資格だった場合、薬局側はどちらを採用する確率が高いかは一目瞭然ですよね♪
しかし重要なことは、資格がないからと言ってあきらめる必要はありません!
なぜなら“資格がない人の方が面接に来る人数は圧倒的に多いから”です。
冒頭でも述べた通り調剤薬局はコンビニよりも多いので、事務のニーズはそれなりにあり、ライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。
がっつり働きたい人には向いていませんが、清潔なところで静かに働きたい人や、人の気持ちに寄り添うのが得意な人にはとても向いていると思います。
筆者は引っ越しを機に退職してしまいましたが、大変なこともまぁまぁありつつも毎日とても楽しく働いていましたよ♪
特にライフスタイルに合わせて働きたいパートさんの場合は個人的にもおすすめのお仕事です!
これから目指す方は是非こちらの記事を参考にしていただけたらと思います♪
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